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社内ラジオでつながる「経験」と「アイデア」、未来をひらくストーリーの力

takama

最近、社内ラジオという新しいコミュニケーションツールが注目されています。これは、単に業務連絡を流すだけのものではありません。

社員一人ひとりの体験や気づきを取り上げ、知恵が集まり、新たな可能性を生み出す場になっています。たとえば、こんなエピソードがその可能性を物語っています。

記事を書いた人

堀美 和子

おもしろPR
プロデューサー

包丁のストーリーが生んだ新たな事業の芽

ある金属加工会社の社員が実家で使われていた古い包丁を研ぎに出したときのこと。自分でも「さすがに無理だろう」と思ってダメ元で修理に出した包丁。

それが、なんと職人さんの手で見事に蘇りました。壊れていた柄も修理され、抜群の切れ味に!。その体験をラジオで話したところ、意外な共感の声が上がったそうです。

「うちにも古い包丁があります」

「思い出の品を大事に使うって素敵」

これらの声とともに、「これをビジネスにできないか?」という意見が。そこから生まれたのが、SDGsの12番目のターゲット「つくる責任、つかう責任」につながる新規事業のアイデア。

社員のプライベートなストーリーが、会社全体で時代にあった取り組みを始めるきっかけになったのです。

聴くことで広がる「経験の共有」と「リスクの低減」

社内ラジオの魅力は、こうしたストーリーを通じて「人」を知ることにもあります。たとえば、技術者が日々の仕事で工夫していることや、営業担当が出会ったお客様の言葉。プライベートで見聞きしたユニークな体験や課題解決の裏話は、ストーリーとしての資産になります。

これを共有することで、次のようなメリットが得られます。

新しい発想が生まれるきっかけになる

ラジオで聞いた誰かの経験が、自分の仕事の参考になることも少なくありません。

「この方法、自分のプロジェクトにも使えるかも」

「こんなサービスを取り入れたらどうだろう?」

アイデアが次々に広がるきっかけになります。

属人リスクの低減

特定の社員しかわからないノウハウや手法をみんなで共有することで、「あの人が休んだら困るリスク」も減らせます。ラジオは軽やかで親しみやすい形式なので、自然と情報が広まりやすいのもポイントです。

ストーリーを顧客に伝えることで信頼度もアップ

さらに、このラジオを通じた経験の共有は、社外にも大きな効果をもたらします。たとえば、前述のような包丁修理の新規事業が生まれた場合、その背景や経緯をストーリーとして伝えると一気に伝わりやすくなります。

単なる商品やサービスではなく、「共感できるストーリー」がある商品には、価格面での優位性も期待できます。

社内ラジオは「未来をつくる」ツール

社内ラジオは、情報を一方的に伝える場ではありません。社員が互いの体験を知り、共感し、新しい何かを生み出す場です。それはまるで、お祭りの太鼓のように、会社というコミュニティ全体のリズムを整え、次なる一歩を踏み出す力を与えてくれます。

もし、まだ社内ラジオを取り入れていないなら、試してみられてもよいかもしれません。実施をサポートする人や会社がありますから。一度やってみると、「話す」「聴く」というシンプルな行為の中に、大きな未来をひらく可能性が眠っているのを発見するかもしれません。

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