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社内ラジオ、身体と心の不調の改善に!気付いたのは社内報からだった。

takama

「更年期障害」というと、一般的に「女性がなるもの」と思われがちですが、実はそうではありません。男女ともに発症する可能性があります。しかし、当の男性自身が「自分は関係ない」と思い込み、不調を抱え込んでしまうことが多くあるそうです。加齢やうつ病とも見分けがつきにくく、仕事への影響も無視できないため、企業が社内啓発を始めています。

そのような啓発は多くの場合、従業員向けサイトや社内報で行われるようですが、社内ラジオもその大切な役割、担えます!

”男は弱音を吐いちゃいけない”を覆す

「僕らの世代は『男は弱音を吐いちゃいけない』という価値観がまだ残っている。症状があっても言い出せない人はけっこういるんじゃないかと思います」。

昨秋の朝日新聞で紹介されていた、ある40代後半の男性の悩みです。もともとエネルギッシュに働くのが好きで、業務効率化のアイデアなどを積極的に提案していた方なのに、なぜか新しいことを考えるのがおっくうになり、気分も晴れなくなった、と。

しかし、ステレオタイプな男性観と更年期障害に対する理解の少なさが、この方を追い込んでいきました。そんな男性の転機になったのが、会社が従業員向けにメールで送った社内報だったそうです。

タイトルはこうでした。「その腰痛、男性更年期障害かも?

気づきを行動へ

そこに書かれていた心の症状に自分も当てはまっていたことから、この男性は医療機関を受診。テストステロンの低下による男性更年期障害、と診断されたそうです。

そこから医師の勧める運動や薬を併用することで元気を回復。再び以前のように新規の提案を出せるようになったのだとか。良かったですね。

この方が在籍されてる会社では、従業員向けサイトやメールでの社内報で男性更年期障害についての解説を掲載したところ、閲覧数が大きく伸びることもあったそうです。潜在的な関心の高さを示していると思います。

社員が知りたいことを知らせるのも社内ラジオ

多くの社員が、実は知りたい/秘かに悩んでることって、社内ラジオとすごく親和性があるんです。よく聞くご意見に、「社内ラジオって前向きなことを(社内に)伝えるんでしょ」があるのですが、それだけではありません。

もちろん、嬉しいことや良かったことをシェアするのも素敵な役割です。でも「更年期」のようなテーマも、社内ラジオを通して知らせたり、体験談を共有したりするのも、とってもいい。

「ああ、なんか変だと思ってたのはそれが原因だったのか」、「悩んでるのは自分だけじゃない」等、気づきへの一歩になりますから。

気づけば行動を起こせます。無気力・不眠・イライラ・集中力の低下等の症状が改善すれば自分も快適だし、業務の上でも係・課・部全体が楽になります。

「知らないことを知る」効果

それに「知らないことを知る」効果も大きいです。例えば上記で引用させてもらった朝日新聞の記事中には、こんなコメントも。

弊社は従業員の9割が男性。女性が抱える更年期障害を理解してもらうためにも、男性更年期障害に目を向けてもらうことは有効

自分とは違う性のことも知ることで、部下や同僚への理解が進みます。「更年期」とは人生の転換期を意味する言葉。そこにキチンと、自分も会社も向き合う。そのために社内ラジオが果たせる役目って、大きそうです。

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