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社内ラジオが繋ぐ、B to B企業の未来

takama

B to B企業の方、とりわけ地方にいらっしゃる方、自社の取り組みを発信する難しさを感じたことはありませんか?産業を支える立場でありながら、消費者の目に付きやすいB to C企業と違って、自社の取り組みが分かってもらいにくい。

そんなお悩み、あるアルだと思います。実直・誠実な仕事が一番なのは言うまでもありません。加えて、「あの会社、良い取り組みをしてるな」と知ってもらうことも、業界内外でのプレゼンス、ひいては社会的知名度・信頼を高める鍵として重要です。

そこで注目したいのが、社内ラジオです。従業員の頑張りを社内で共有し、それを「種火」として広げていく。これこそが、地方のB to B企業が新たなステージへ進むための一歩ではないでしょうか。

記事を書いた人

堀美 和子

おもしろPR
プロデューサー

一人ひとりが主役になる「声」の力

ある記事で読んだことです。某地方の包装資材製造会社では、「従業員全員が主役になれる環境づくり」を掲げているそうです。社長は「誰か一人だけが主役の物語って、脇役の人たちからすれば面白くないと思うんですよ」と語っておられた。

「みんなに主役になってもらう」ために、同社では、社員同士の連帯感を深めるための企画やコンテストが実施されているそうです。

幸いにして同社は広報にも力を入れており、このような取り組みも含めて、会社の姿がうまく社外に発信されています。

しかし多くのB to B中小企業では、広報活動にまで十分な手が回っている、、、とは言い難いのが現実。華やかな宣伝活動よりも「私たちは裏方のプロフェッショナルだ」という意識こそが大事にされる傾向にあります。実は、この意識こそが「伝えるべき価値」ではないでしょうか?

社内ラジオで「伝える文化」を育む

だとしたら、社内ラジオは有効な手段になります。ラジオは「耳だけ」で情報を得られるため、通勤中や作業の合間にも活用可能。

「社内の取り組みや成功事例」、「創業者の想い」、「先輩の至言」等、受け継いだ文化そのものを気軽にシェアすることができます。すると次のような効果が期待できると考えます。

社員のモチベーションアップ

「こんなプロジェクトが成功したんだ!」という情報を耳にすることで、自分も挑戦しようという気持ちが生まれる。

組織内の認識共有

個人の頑張りも、チームで成し遂げる文化も、両方の機運を醸成できる。

次のステップへの準備

社内で情報を発信する共有する、という下地ができていれば、外へ発信する元ネタや基準ができます。

単なる仕事の共有を超え、「うちの会社はこんなに素晴らしいんだ」という誇りが醸成されていきます。

B to B企業だからこそ、「シェアする」姿勢を

地方企業にとって、得られた知見を「シェアする(他者と共有する)」ことは、地域や業界の成長に繋がります。

B to Bモデルは、一方通行の取引ではなく、信頼関係の上に成り立つもの。取引先や異業種に情報を共有することで、経済は「戦い」ではなく「共に進む」ものだという価値観が広がります。

例えば、この会社が社内ラジオを実施したとします。その中から得られたエピソードがプレスリリースとして発信され、マスメディアを通じて全国に広がれば、「あそこにあんな会社があるんだ」と認知されます。

同じ地域の企業が刺激を得ることは想像に難くない。「よし、うちも!」と地域全体に新しいムーブメントを起こす可能性も出てきますよね。また、そんなムーブメントを仕掛けた企業は他社から見て魅力的。きっとどこも、単なる仕事上の付き合いを越えて、「あの会社と関わりたい」と思うようになるのではないでしょうか。

まずは小さな一歩から始めよう

「情報を発信するなんてハードルが高い」と思うかもしれません。でも、社内ラジオは驚くほどシンプルに始められます。サポートする会社だってあります。B to Bの現場で日々奮闘する皆さんの声をそのまま届けるだけでも、きっと他の社員やスタッフの心に響くはずです。またその人を通じて、家族や親戚、友人知人にも届くでしょう。

まずは、社内の成功体験や失敗体験、感動のエピソード、今一歩及ばず悔しかったこと等を共有するところから。そこに火がつけば、次第に「こんなこともできるんじゃないか?」と可能性が広がっていきます。

最後に

社内ラジオは、地方のB to B企業が自分たちの価値を見直し、共有するための強力なツールです。その力は、やがて地域や業界に波及し、「経世済民」の理想に近づく大きな一歩となるでしょう。あなたの会社も、耳だけで伝わる物語を始めてみませんか?

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