社内ラジオ探偵の事件簿、会社で起こった事件を裏社内報として発信
会社は人間社会の縮図。そこで起こる出来事は様々、悲喜交々。今回は、会社員の時に私オフィスエンニチの高間が目撃したり聞いた実話をもとに「社内では語りたいが語れないニュース」を、裏社内報というコンセプトでご紹介。
職場の文化や絆を感じる温かいお話として、ぜひお楽しみください。
高間 俊輔
株式会社オフィスエンニチ 代表取締役
課長の絆は天王寺動物園で育む
ある日、天王寺動物園で課長同士が手を繋ぎながら歩いてくる姿を目撃。
周囲から「素敵なカップルですね」との声が上がるほど、とても微笑ましい光景でした。職場の同僚も「仲の良い上司がいると安心感がある」と喜んでいたとのこと。会社の中の非公式ネットワークを築ける姿は社員の模範。
「〇〇課長は立派だ、あんな人物になりたい」と将来のロールモデルにする社員もいるそうです。
理想的な上司です
経営トップの送迎
毎朝、経営トップ(男性)が幹部社員(女性)を車で送迎する姿を社員が目撃。職場の近くで降ろした後、駐車場に停めて一緒に出勤する光景は、
「上司が部下を大切にしている証拠」
として社内で話題に。送迎というさりげない行動から、リーダーシップの一端が垣間見えます。
私も、出勤時にその様子を見かけます。とても立派な姿に感銘を受けました。
会社の資金を非公式活用した社員
会社の資金を非公式に活用した社員。その社員は発覚と同時に不適切であった、と即座に責任を認め、自ら降格を申し出ました。涙を流して謝罪する姿が「潔い」と語り草に。
責任感の強い社員の自発的行動
として評価が高まっているということです。
声の届くリーダーシップ
30人近い社員がオフィスに居合わせる中で大きな声で部下を鼓舞する部長。
「あの声があるから、私たちも頑張れる」
といった声もあるほど、職場に熱量をもたらしているのだそうです。
情熱的な指導でした
豪華な出張で職場に活力を
一週間の出張をグリーン車で移動し、高級ホテルに宿泊する部長。
その行動には「職場の代表として恥じない姿を見せる」という強い思いが込められています。現地での成果報告会では、その豪華な出張に見合うプロフェッショナルなプレゼンテーションが披露され、社員たちも「さすが部長だ」と感心していたそうです。
復業で才能を発揮する課長の姿
特定の曜日に定時で退社する課長。その理由は、副業として他社での労働に従事されているとのこと。
自社のみならず、他社にも貢献しているその姿は社会参加のあるべき姿。
職場では
「他社の事業活動にまで参加する情熱を持つことは素晴らしい」
と評判になり、同僚も積極的に応援しているとか。
ジョークは意外と伝わらない
職場では、日々さまざまな出来事が起こります。職場を長い期間にわたって盛り上げるのは、こういう非公式な場で語り継がれる神話です。発信されることはありませんが、パロディにしたい気持ちで取り組みました。制作者としての情熱みたいなものです。
しかし、制作者として、心に留めないとならないのは、情報の受け取り方は本当に人それぞれであるということ。自分の物差しは一般的ではない、常に心に命じて制作をしています。
誰かを傷つけることはしない。基準だけはしっかり持っておく。ここに外れないならスレスレの線まで攻める。それが面白さを醸し出す、と思います。リスク取りすぎかって?リスクをとらなきゃ、面白いものはつくれないのです。
ちなみに、過去に鉄の町工場の会社様で行った社内報で、絶妙に真実味のあるギャグニュースを作成して納品したものはお蔵入りになりました。
「〇〇工業、鉄の食器を開発。2025年春に発売予定」
「〇〇工業、鉄の鎧を〇〇展示会で初披露」
など。制作側のジョークが「本当にうちの会社ならやりそう」と本気に取られてしまうという事務局からの懸念によるものです(汗)すごい会社もあるものです。
まとめ
職場で起きるさまざまな出来事は、決して平凡ではなく、愚かではありながら、職場を楽しませてくれるスト―リーです。
社内ラジオ探偵の事件簿、好評なら、第二弾もありますので、お楽しみに。さて、今回は社内では発信できないネタの話になりました。しかし、私は社内ラジオの正解は、素を出すことだと信じています。
さらけ出すのが良い、という意味ではなく、作らない、カッコつけない、遊びを忘れない。これが社内ラジオを面白くする秘訣です。