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遠くに届く声が人と人をつないできた。その歴史、100年

takama

4日間限定(2/3~2/6)ですが、ラジオ放送開始100年を記念して、ニッポン放送とNHKがコラボしているそうです。

https://www.allnightnippon.com/m10/m10_blog/20250123-92700

年がバレますが、「オールナイトニッポン」といえば、学生時代の必聴ラジオでした。夜中、試験勉強のお伴に、或いは布団に入ってから。そこで出た話題が翌日(というか当日の)学校の話題に。同年代の方であればきっと「そうそう」と頷いて頂けるのではないでしょうか。

時は流れ、令和のいま。若い世代のラジオの聞き方がどうなんかな?もう「ラジオって何?」なのかもしれないなー・・・とか思っていたら、ところがどっこい?!

Z世代もラジオに親しんでいる

昨春の日経クロストレンド(Web版)に「オールナイトニッポン、広告出稿が爆増 Z世代つかむラジオの内幕」と題された記事が。

リードを引用させて頂きます。

1967年の放送開始から57年、いつの時代も若者から絶大な支持を得ているラジオ番組がある。深夜番組「オールナイトニッポン」だ。タイパ重視、デジタルネーティブといわれる現代の若者にも人気は健在。人気俳優やミュージシャン、お笑い芸人が内面や本音を語る他では聴けないコンテンツが若者を引き付ける。2023年3月には、番組に広告を出稿するスポンサーが約70社を記録した。インスタライブでも配信アプリでもない、古株のラジオからの発信がなぜ受けるのか。

これによると、タイパのZ世代にも受ける理由の一つとして、「ラジオは『元祖推し活』」なのだそうです。

確かに有名人が「オールナイトニッポン」の中で結婚報告とかしてましたからね。推しが、活字媒体やニュースではなく、自分の声で直接、自分の大切なことを語りかけてくれる。ファンとしてはたまらない瞬間かもしれません。それが生で聞く理由にもつながっていそうです。

声には表情、体温がある

推しでなくても、聞き慣れたパーソナリティや知らない誰かの声でも、ふとした時に耳に入ってくるその温かさや(声の)表情に、ハッとした瞬間って、ありませんか?顔の見えない音声媒体だからこそだなぁ、って思うんです。

そう、声には“表情”があるんです。笑ってるのか、悲しんでいるのか、励まそうとしているのか、憤っているのか。分かっちゃうんですよね、声だけで。個人的にですが、私は声には“表情”だけでなく、“体温”もあると思ってます。

例えば、仕事の打ち合わせでは冷静で、余計な言葉を発しない、どちらかというと冷たいイメージのする同僚の声が、ふと廊下の隅から聞こえてくる。一人で電話をしているのではなさそうです、だって二人分の気配があるから。

通りがかりにふと耳に入ってきたその声。誰かを慰めているようです。ポツポツと、でも温かい声音で。その瞬間、その人のイメージって、変わりませんか?「あぁ、あの人にもこんな一面があるんだ。これまで誤解してたかも」

そんな「あぁ」を広く、あちこちで起こすのが、「社内ラジオ」なのかも。何かを伝えるだけなら、通達でも社内報でもいいわけです。でも、普段は会わない人、遠く離れた支店や本社の人、同じ社員なんだけれど全く知らない人、そんな人のパーソナリティ(人となり)が声に滲み出る。後でふと会った時に、「あぁ、これがあの人か」って合点がいく。その時にはもう親しみを感じちゃってます。打ち合わせなんかがうまくいくのも、道理。

ラジオ放送開始から100年の節目って、なんかいい感じ

今年の3月22日は、ラジオ放送開始から100年。長く斜陽の時代と言われても続いているのは、人が声の力を信じてる、捨ててないからだと思えてなりません。そんな今年、「社内ラジオ」を始めてみるのも乙なモノじゃあ~りませんか。

記事を書いた人

堀 美和子

おもしろPR
プロデューサー

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